火山を噴火させてやる!
日本には123もの活火山があるといわれている。
そんなわけで放っておいても、日本のどこかで年に数回
大きな噴火が起きるのもうなづける。
ところで噴火というものはどうやって起こるのか。
そもそも地球の奥底には1500度以上にもなるマントル層が
あり、これは地中で完全に溶けた状態で存在している。
これが地上に上がってくるとえらいことだが、幸いにして
殆どは上がっては来ない。
ところが地表近くのマントルの影響やら水の影響やらで
岩石が溶けると、溶けた岩石(溶岩)は周りより「軽い」ので
地殻をじわじわ上昇してくる。
途中で冷え切ったら固まってしまうが、そう上手くいかなくなると
地殻の割れ目などから出口を求めて噴出する。
噴出しない場合もあり、隆起したり水蒸気やガスを噴出することもある。
これが火山噴火をものごっつ単純化したメカニズムである。
では、噴火を意図的に起こすことが出来るか?
噴火を意図的に起こすには、
1.地中の岩石を溶解させる、かマグマだまりを探す
2.岩盤を掘り抜いたりしてマグマのとおり道を作っておく
いってみれば石油を採掘するのと似たような感じなわけだ。
もっともそんな危険なこと誰がしたいのやら。
人間が扱える規模のエネルギーじゃないぞ。マジに。
三宅島規模でも広島級原爆以上。
大きいものになると人類が作った最強級水爆(50Mt級)を上回る。
せいぜい人間ができるのはマグマだまり付近に水かけて
水蒸気にして地熱発電したり温泉にしたりするくらいだろ。
やろうと思えば水蒸気爆発で辺り一帯吹き飛ばせるかもしれんが。
どうしてもしたい?したいのなら出来なくはない。
浅いマグマだまりめがけてボーリングして何も考えず貫通させる。
後どうなるか分からんよ。まずコントロールできないし。
噴出したマグマの勢いをとめられると考えられん。
それにだ…いや、これはあんまり考えたくないが。
何?聞きたい?そうか、聞きたいか…。
もしだ、仮に狙って噴火を起こせるとしよう。
地下にそれだけの質量のものが埋まっているということになる。
それが地上に噴出すると…地下には空間が出来る。
マグマが安定供給されているならいい。
そうでないとしたら…その空間の周りがもろかったとしたら…
岩盤崩落が起き、その周りがごそっと崩れて落ちる。
例えば、東京の地下にマグマだまりがあったとして、そのマグマだまりを
噴出させ、ありったけのマグマを噴出させ、マグマだまりを空にするような事態を
何者かが引き起こしたとしたら…
首 都 崩 壊
あるいはマグマ溜まりにまでボーリングしたとして、
そこに一度に大量の水を注ぎ込むと…水蒸気爆発が起こすことも可能だろう。
そんなことがおこったとしたらあたり一面大惨事だ。
地震だって起こるし津波も起きるかもしれない。
とにかく、火山はバカにならん。
雲仙普賢岳…なんで古代の人は普賢の名をつけたのか…神として
あがめたのか…いや、荒ぶる神を静めたかったのだろう。
核と火山…実はエネルギーソース(核分裂)も一緒な訳だが、人間に
扱いきれる代物じゃないということだろうか。
…それはさておき温泉行きたい。